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2012
07.19

小説「ミシル」を読んで・・・

Category: 善徳女王関連
小説「ミシル」の感想です。お久しぶりぃねぇ~感想文を書くなんて…♪って、鼻歌歌うどころじゃなくて…いざ書こうと思ったらまあノロノロ運転…。しかも時間がかかった割によくわからんもんになっちゃいました。
無駄に長いような…。よろしかったらお読みくださいませ…。
あ、普段私はネタバレ…ってことに全く配慮していない!ってことをやらかしてますが、ドラマを観て小説「ミシル」を読んでみたいと興味を持たれり、それとは関係なく読もうかなと思っていてまだお読みになっていらっしゃらない方は、どうぞスルーしてください・・・。
小説を読み終わって襲われた膨満感もちょっとずつおさまってくると、「善徳女王」のドラマを先に観ているからか、ほわ~んとドラマの一つのシーンが思い起こされてまいりました。
チョンミョンが王宮を出て密かに生んだチュンチュの名付けエピソードです。
「今は天運がありおそろしいミシルでも歳月にはかなわないだろう…。「春秋」その歳月を意味する言葉を名前に付けた」と幼いチュンチュを抱くヨンチュンにチュンチュの名前の由来を話します。これに関連して成長したチュンチュも自分の勢力を作ろうと画策したときに「ミシルはもう若くはない。自分より早くに寿命が尽きるはずだ」と、チョンミョンが話していたときはオネムだったはずですが、母チョンミョンがその名に託した思いを感じ取っていたんでしょうか、同じくヨンチュンに向かって語っていました。
…てなことを思い出したのは、
この本のミシルは流れゆく歳月を受け止めて、まるで憑き物が落ちたかのように登りつめた権力の座からあっけなく降りていくミシルの晩年が描かれているんですね。ミシルの生涯を描いたものだから当たり前なんですけど。
一生を終える最後まで政の中央にはいないんですねー。王宮を出て出家してお寺に引っこんじゃうとは…。大胆にやりたい放題だったミシルの引き際はとっても潔いんでございました。
それでも最後の最後まで自分がとろかした男、ソルォンに愛を捧げられる。陰と陽の世界はその生涯が尽きるまでていうのが「ミシルはミシル」という感じでした……。
ミシルが病となった丙寅年申月(606年陰暦七月)。この小説のミシルは60歳前後の生涯として読み取りました。今で考えると早すぎるやろー!と思う老いを感じたのが30歳過ぎあたりで、俗世を離れたのがいつなのかはよくわからないんですが、そこから考えますと子供8人を生み、3代の王に仕え、男たちを虜にして自分の内々から湧く感情や欲望の赴くまま、思いのままに世の中を動かし王宮内で権勢を誇っていく年月は、世宗に見初められて入宮した14歳から真平王に仕えた30歳あたりで、ミシルの人生約60年のうちの15年ほどだったとしたら、ぎゅっと濃縮された色鮮やかでどろんと濃い~果汁原液そのまんまのような15年…。消化不良を起こしそうな濃さでございました。

「花郎世紀」この存在の真偽がまだ定かとなっていない書物を「真」であろうととらえ、その設定で書かれた小説「ミシル」、このミシルを取り巻く環境、当時の新羅の文化、生活、考え方、王族たちが民をどのように導き治めていたのか、花郎徒たちの存在、折々の三国の時勢、王宮内外の優美かつ風流で、時には厳粛な雰囲気をチラリチラリと見せてくれます。…が、そこは新羅という国、なんといっても性的官能フリーダムの世界ですね。
新羅の2つの血統である真骨正統(皇后を輩出した女系一族)と大元神通(王に色で仕え皇太后や後宮を輩出してきた一族)の権勢争いの舞台で、多夫制度・近親婚・私通・同性愛…、これらは新羅を新羅たらしめてきたこととしてどっぷりと描かれてます。さらにこの本ではミシルの行きずり・3pの描写もございました…。ミシル、なんでもどんとこい!ですね~。
主人公ミシルだけでなく、自分たちの血統を守り権威を高めるため、または自分の欲望を満たすために婚姻関係においてや誘惑術でさまざまな女性陣が裏で糸引くあれやこれやの陰謀操作、色恋沙汰のドロドロとした世界では、ミシルと関係のない男も翻弄される哀れな姿も描かれておりまして、いやはやなんとも言葉を失わせますね…。

類まれなる美貌と大元神通の血統を引き継ぐものとして持って生まれたものを祖母のオクチンに見込まれ、さまざまな房中術を仕込んでいった主人公ミシルが仕え虜にしていく男性陣のミシルによる転がされっぷりが…、容赦のないミシルに…恐れ入ります…。

セジョンは、ミシルの初めてをもらい、正式な結婚をした唯一の男性ですが、その心を占領することができるはずもないと苦しいことがわかっていながら、ミシルの言いなりに従うことが、それがミシルへの自分の愛だと痛々しいくらい信じてとことん一途です。ミシルと同じように王宮から離れさせられたり、戻らされたり、あげくに結婚までさせられる…ええ人、都合のいい人の度を超えてますって…。そして、ドラマでハジョンのセリフのみでお亡くなりになってましたが、この小説も一文でひっそりとお亡くなりになっていてなんともせつない感じでございました。
金輪太子(真智王)は、ドラマとほとんど変わらない愚かな人…なんか妙に真智王の部分は息抜きしながら読むことができた感じです…なんででしょう。
真智王と桃花女の説話の話も出てまいりますが、これをプロデュースしたのがミセンであることがなんだか面白いです。世間一般には幽霊の真智王が桃花の家に籠った七日間、家の屋根を覆った五色の雲や家の中に満ちた玄妙な香りっていうのも実はミセンのプロデュースだったらいいな…なんてつい思っちゃいました。
ドラマに出てこなかった銅輪太子のエピソードはなんだかミシルに結局は翻弄されちゃっていてなんとも哀れでした…。
この銅輪太子の死の真相究明がミシルを最大の危機に陥れることになるんですが、色で悦ばせるだけでなく政においても喜ばせてくれるミシルをどうしても手放すことができない執着心にとらわれてしまった真興王、ミシルの罪を不問としてしまうんですね。晩年あたりは、壮大な大志を持った偉大なる王のはずですが少々痛いような…人間臭い人になっちゃいました。
ミシルを取り巻く男性の中でムンノだけは体の関係ってないんですが、自分の手中にどうしても収めたい相手の心の内底に抱いているものが何かを読み取り利用する用心術でもって、自分のことを快く思われていなかったムンノを手に入れることになるんですが、これが婚姻関係によって解決するってのがやっぱりムンノも新羅に生きる人なんですねって思っちゃいました。

ミシルが最後に陰と陽の世界を説いたのは、13歳で即位した真平帝でした。
奇異な容姿で威厳があるとありましたが、ミシルはミシルにとって永遠の人の面影を見るんですね。
どんなにやりたい放題に生きてきてもミシルの心の中に絶えず巣食っているいるのは初恋の人であるサダハムなところはほろ苦い感じがしますが、ミシルがミシルとして復活し始めた頃に出会って女性として一番美しい時期を短くとも一緒に過ごすことができたのだし、互いに永遠の美しい存在であり続けられたことはむしろよかったんでない?…と、サダハムとの愛に満ちた生活を奪われてしまったミシルに同情するような、そんな気持ちってどうしたわけか湧いてこないなあとぼんやり頭で思いました。
同族のサド皇后とタッグを組んで権力を手にしたミシルも、このあたりになりますと流れた歳月がミシルを少し穏やかにさせたんでしょうか。王に仕える色供之臣としての本来の役目を真平帝にだけは正しく果たしましょう…という感じで陰と陽の道において真平帝の陽を通じさせるためみっちりと導き、しっかり娘を産んで使命を果たします。
大元神通の血統の隆盛を極めたミシルですが、祖母オクチンのように自分の後を継ぐような自分の娘なりを育て上げるようなことはしなかった(?)ようで、そのかわりにライバル関係にある真骨正統の真平帝に生涯を通じて身に着けた陰陽術の全てを教え説く…というのが、一緒にするなあ!と言われそうなんですが…、ドラマのミシルvs.トンマンの敵でありながら師弟関係でもあるような感じをなんでか思い起こしてしまいました。この本の最後の官能表現、なかなか凄いものがあるんですけれど。

ドラマも「花郎世紀」に出てくる人物設定であるからでしょうか、ソルォンの「雲上人」、ムンノの「護国仙」ってあら、どっかで聞いた言葉だわー!ってなったり、真智王の件で民の心を幻想に導くミセンが馬に乗れないことなんかが出てきたりしまして、そんなところは男女が揃えばだいたい肌と肌が合わさってますの世界を読んでる中でほんの少しほっくりできたところでしょうか。
そして、まーホントたくさん出てくる官能描写ですが、古い言葉といいますか聞きなれない言葉でもって表現されていることがかえって淫靡に感じたりするんでしょうか。その中で私が色っぽさを感じたのは、ミシルとサダハムとの洞窟内の野合…ですかね。ゆきずりのんはさすがにうへーってよどんだ気分になっちゃいました…。

「背徳や非道徳な行いよりも、人の本性を抑圧して一生を寂しく暮らすことのほうが悪いと見なされる時代だ」
という文が頭にちょこっと残りました。
小説ですが、自分の勢力に力をつけさせるため新羅の身分制度や花郎の階級を利用してるので、それらの言葉がたくさん出てきて勉強になりましたね。ただドラマ関連で新羅に興味を持っていなかったら最後まで読み切れたかどうかわかりません…。
読み進めて新羅の国の世界にとっぷり浸かった私…。とりあえずよう頑張って読んだ!ふうぅー!!





読んでいらっしゃらない方にはなんのこっちゃなんですが…
智証王がお持ちになっているものでちょっと一句

おおキリン 部位がちゃいます おお麒麟
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